大嫌いの裏側で恋をする



いつか高瀬さんが言った。私に、
『傲慢だ』と。
私が吉川さんに抱いた感情に対してだ。

ギュッと唇を噛む。
血の味が少しだけ口の中に広がってく。

……このままドライブして、頃合い見てホテルに向かって。

私、抱かれちゃっていいんだろうか。
いいと思って来たけど。
……ううん、違う。別にどうなってもいいやって。そんな気持ちで私は来た。

でも――
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