初恋ミュージック


✳︎✳︎✳︎



芽衣を追いかけてたどり着いたのは体育館だった。







すでにパイプ椅子で作られた簡素な客席は埋まり始めていた。






「あっ、あそこ!あそこ座ろう」






芽衣に手を引かれ、真ん中の方の席に座った。






「それにしてもユイカ、本当に1回も観に来たことないの?」






隣に座った芽衣が聞いてくる。






「一回もないよ」






「かっこいい先輩を見に大半の女の子が1回は見に来てるのに…」


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