『未成年』なんていらない
…今日…先生に会うの気まずいなぁ…
今考えたら私、凄い非常識な事しちゃったんだよね…先生に告白なんて…
きっと先生、私のこと気持ち悪いって思っちゃったよね…

通学中、ひなりはずっと閨川のことを考えていた。
ひなりの恋心が、生徒の中の誰かに対するものなら、ひなりは間違いなく親友のレムに相談するだろう。
しかし、教師に対して恋愛感情を抱いているなどとは、口が裂けても言えなかった。
もしそれを言って、レムが離れていったらと思うと怖かった。

ひなりは憂鬱な気持ちで校舎に足を踏み入れた。
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