『未成年』なんていらない
「…みんな悪い。暫く教科書読んで自習しといてくれ。」

そう言うと、閨川は水神の体を起こし、抱き上げた。
教室中に女子生徒たちの黄色い声が響く。
そんなことは気にも留めずに、閨川は急いで水神を保健室に運んでいった。

「ちょ、やばくない?水神さん、閨川先生にお姫様抱っこされてたよ!」

「いいなぁ〜私もされたいーー!!」

「私だってされたいよ!」

「いいなーうらやましいー!俺もされてー!」

「アンタは音咲ファンでしょ?!」

クラス中が笑いに包まれた。
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