アイコトバ
1年後周りが結婚していくからとただ焦りで旬と結婚したの
宮本柚瑠になった。
結婚後1ヶ月後には妊娠して、幸せに浸っていた。
もう落ち着かなくては、と自然と思ってこの人とずっといるんだって誓った。
妊娠7ヶ月目、息苦しく何度もめまいがするようになった。
旬と何度も何度も病院に行くものの、妊娠中よくある症状だからと返される
けれど、どんどん症状が悪化してこれでもかというほどにまで体がむくみ始めてきたの
妊娠8ヶ月検診
いつもと違って違う先生だったの
見てくれたのは女医さん
私を見るなり顔色を変えて
「検査追加します!場合によっては入院かもしれません。」
っていうの
「歩くのもいけませんので、座ってください」
先生は車椅子を押してきて私にそう言って個室に連れて行った
密室に2人きり
心臓がバクバクして血が騒いだ
悪い予感がして言葉が出ない。
「宮本さん、落ち着いて聞いてください。今の宮本さんのお身体は非常に危険な状態です。」
「......へ?私ですか?」
「そうです。お子さんは元気です!安心してください」
「よかった!赤ちゃんは大丈夫なのですね!」
「はい。ですが、母体が危険な状態なのです。今すぐにでもお腹の赤ちゃんを産まなければ宮本さんの命に関わります。」
「どういう事でしょうか?」
「このままでは母子ともに危険にさらされてしまいかねません。詳しくは落ち着いた頃に説明します。
これから救急車が来ますので、こども病院に移ります。本日中に産むことになるかもしれません。」
パニックで先生の言葉も耳に入らなかった。
ガタガタ身体が震えるの。
怖いとかではなく、赤ちゃんの事を考えてたら急に震え出してしまって。
あっという間にこども病院に移って先生の言う通りすぐ産むことになった。
下半身麻酔をされた私。
お腹を押される感覚とともに
“オギャーーオギャーーー”
と力強い泣き声が聞こえた。
すぐには合わせてもらえなくて数分後に
「おめでとうございます。972gの元気な女の子です」
と娘を連れた看護師さんが言った。
!?!?!?
娘を見た瞬間言葉を失いました。
手のひらサイズの我が子今まで周りで見てきた赤ちゃんとは全く違う姿に驚きすぎて何度も何度も見返した。
我が子の手に触れた。
握り返してきて、生きてるんだって思ったのと同時に涙が溢れた
小さくても必死に生きてるんだ。
私のせいでごめんね。
もっともっとお腹の中にいないといけないのに
無理やり外に出してしまってごめんね
一気にそういう感情が脳裏をよぎって涙となって出てきたの
娘が連れていかれて
私は全身麻酔をかけられて深い眠りについた