陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
「引かないし。あ、私からもあるよ朔メリークリスマス。」

「あ、ありがと。」

朔にもマフラー、そしてニット帽。たまに被ってる日もあって少し種類増えても面白いのかなって似合いそうだっていうのもあるし朔は私を抱きしめて

「ありがとう…大事にする……めちゃくちゃ嬉しいよ!」

「ん、喜んでくれてよかった…」

たまたま、目に入った時計の数字がちょうど12時を示していたところだった。今しかないと心に決めて深呼吸してから


「朔、このまま聞いててね」

「ん?」

「ずっと言えなくてごめんね……私も朔のこと大好き……ずっと好きだったよ。一緒にいてくれてありがと、これからも彼女していさせてね」

「おま、当日になってすぐ言うか?…まったく。俺もお前が好き…ずっと一緒に居るからな」

抱きしめていた力を緩めてくれた朔は私にキスをしたお互いがしっかりと気持ちを伝えられたからこそ…大事にしたいという朔の心が少しわかった気がした。


「でも、ずっと好きだったってどういうことだ?」

「それは内緒…とにかくずっと一緒にいたかったしずっと好きだったの。…緊張しちゃうからもう言わない!」

朔は耳元で、もう一度だけ言って?とずるいよねそういうところ。かっこよすぎるんだっつーの。

「年越しもお前としたい。俺の家で一緒に過ごそう?」
< 36 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop