陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
AnotherStory Ⅰ

〜俺の気持ち〜

俺があいつを好きになったのは、かなり前のこと。幼馴染という言葉をいいことにあいつをそばに置いてた。なんて、芽衣が知ったらなんて言うんだろう。
芽衣を気になりだしたのは小学生の時だったいつも隣にいるから日常だった俺に友達がなんでいつも一緒なのかと聞いてきたことをきっかけに男女がどうして一緒にいるのが普通じゃないか、周りを観察するようになった。幼馴染だという言葉だけ、友達だという感覚だけだった俺には恋の気持ちなんてなかったのに、その友達の言葉で少し感情が変わった。

「朔〜」

毎日一緒に居るからなのか何もかも普通だった。
中学生になってもなお、変わらずお互いの距離はかなり近かった気がする。付き合ってんのかと聞かれればそんなわけないだろと返す。

「いや、そんなこと無かったらなんでお前はアイツといるんだよ」

「幼馴染だし、別に今更変える方が面倒」

お前はなぁ、なんて聞こえたが無視をする。この頃から周りには何故か女子がたくさんいることに気づく、おかげで面倒なことに巻き込まれたりするんだけど芽衣と帰る約束も守れなくなって、あまり芽衣は笑わなくなったんだ俺の前で。一緒に帰るのには笑顔を見せてくれるけど、芽衣が笑ってないことくらい長年いるからわかるんだ。俺はなにかしたのか、自分に思い当たることを考えてみたものの何も無い、それが間違いだったんだけど

「芽衣、何かあったの」

中学生の時、1度聞いたことがあった
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