夏のソラの雪
あれから三回。




昼休みになるまで休み時間の度に屋上に上がってみたけど……、




やっぱり真雪は居ない。




もう、どうすればいいのかわからなくなってきた。




荒っぽく髪の毛を掻いて、視線を浮かせる。




……何やってんだろな俺。





真雪より俺に合った女なんか一杯居るのに、




なんでこんなに真雪にこだわってんだ……?




自分が滑稽に思えて笑える。





隣のクラス。





あそこを覗いて、真雪の反応を窺ってみよう。





最後の悪あがき。





これで真雪が避けるなら、諦めるしかないな。





こんなカッコ悪いの初めてだ。
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