夏のソラの雪
硬いコンクリートにそろそろ背中が痛み出してきた。





急に顔に当たっていた太陽が消えた。




曇ってきたのか?





そろそろ頃合いかと思ってゆっくり目を開けたら、




「あっ……」




びっくりした女の子の顔があった。





いやいや……びっくりしたのは俺なんだけど。




慌てて顔を引っ込めたソイツに、起き上がって正面から顔を合わせた。




訝しむ俺の顔を正面から見上げてる彼女は、困ったように目を泳がせた後、





「……おはよっ。気持ち良さそうだったね」




鼻の付け根にキュッとシワを寄せて笑った。




長い髪を緩く二つにわけた化粧っ気の無い顔は、ちょっと幼い感じがする。




何て言うか……真面目そうな……、




俺とは無縁な女の子。




「うん……まぁ」





返答に困る。




そんな俺に彼女は何やら言いたげにこっちを見てる。




何だろ。




実は初対面じゃないとか……?




< 3 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop