夏のソラの雪
どうせ泰希のことだろ?




俺と別れて泰希とヨリを……。




つーか……、




俺と真雪は……付き合ってるのか?





想いが通じ合ったなんて思ってたのは、




俺だけなんじゃ……。




それ以上考えるのが怖くなって、俺はもう一度携帯を握った。




『マンションの下まで行く』




文字だけを打ち込んだメールを返して、身を翻す。





真雪の口で否定してもらわないときっと安心出来ない。




俺の想いは一方的じゃない。




ちゃんと通じ合っていた、って……。





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