夏のソラの雪
密かな憧れを抱く彼には、




たまに授業中の屋上に来たら、先を越されてることがある。




……今みたいに、




仰向けになって気持ち良さそうに寝てる姿……。




いつもならすぐに出直すけど……、




ちょっと近づいてみようかな……。




切れ長な瞳と綺麗な形した唇を閉じた彼の寝顔を……、





そっと覗いた。





愛与?




キミならわたしのこと、





受け入れてくれるかもしれないっていうのは……、





ただの願望かな?






しばらく見つめていた切れ長の瞳が開き、





わたしは動けなくなった……。
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