君等の遺した最後の手紙は。(仮)
春休み

遺された想い出

キミがこの世から居なくなってまる3日が経った。
今でもキミが居なくなったことが信じられない。


今なら人間の命の壊れやすさが手に取るようによくわかる。
華穂(かほ)はシャボン玉みたいに綺麗で輝いてて…そして儚かった。

美人薄命とは言うけれどいくらなんでもはやすぎやしないだろうか。しかも自殺なんて…。

死んだ理由は…多分高校に落ちたこと。

前々から 落ちたら死のうと思ってる。
そう言ってたけど、それは自分のモチベーションを上げるためかと思ってたから、本当に死んじゃうなんて予想さえもしていなかった。

だから最期、電話がかかってきた時は仰天し過ぎてひっくり返るかと思った。


その電話の時の華穂の口調も言葉も胸に焼き付いて離れない。
私は推薦で八幡北高校に決まってたけど、こちらも勉強をやめることなく精一杯華穂のことは応援したつもりだった。

親友として……。
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