君等の遺した最後の手紙は。(仮)
彼の塩っぷりには部活内での初めての試合で実感していたが、傍から見ると結構怖い。

それなのに体育会実行委員なんかになったものだからどうなることかと心配していたが、ほっと一安心だ。


今日決まったことは全クラスから提出するスローガン。
『協力・努力・全力 最高の体育会に。』

1年目だからよく分からないが、前例などを見つつ、それとなくいい感じにまとまった。


「林田くん、ありがとう」
「ん。」
いつもどおり真顔で冷たい返事。ちょっと寂しいけれど、まぁ仕方ない。


「林田くん、江川さん。ごめんなさいね、今日も放課後体育会実行委員会があるみたい。よろしくね。」
あーあ、今日やっと部活に行けるのに…。
「はい、了解です」
本音が表情に出ないよう、必死に笑顔を作る。
林田くんもそんな感じ。

あぁ、めんどくさいけど頑張るしかないかぁ…
< 33 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop