約束~悲しみの先にある景色~
───────────────………
「寝るの秒じゃん…」
俺ーキム・トユンーは、床に落ちた義理の妹の涙と倒れたまますぐに眠ってしまった義理の妹の姿を見て、独りごちた。
余程、気を張っていたのだろう。
仕事の関係で夜遅くまで起きる事もあった俺は、たまにトイレや水を飲みに1階に降りることもあった。
その際に気付いた事は、今まで1度も瀬奈ちゃんの部屋の電気が消されたのを見ていない事だ。
いつも瀬奈ちゃんの部屋の光が廊下まで漏れてきていて、その部屋から人の寝息を聞いた事がない。
それに、夜中にテレビの音が聞こえてきたり、俺がベッドに横になって寝る寸前という時に隣の部屋のドアの開閉音が聞こえたり。
つまり、彼女はずっと起きているのだ。
いつから起きているのか分からないけれど、ここ最近はほぼ毎日起きているのではないだろうか。
俺も彼女も忙しいから余り話すタイミングを掴めないけれど、朝廊下ですれ違う時も、朝ご飯の席でも、隈の出来た彼女は眠そうにあくびを噛み殺している。
しかも、そんな瀬奈ちゃんの変化に親はきっと気付いていない。
アイドルという仕事柄徹夜する事も少なくない俺は、徹夜の辛さだったりその翌日の猛烈な眠さは一応理解しているつもりだ。
瀬奈ちゃんが何故起きているのかは余り分からないけれど、さすがに無理をし過ぎではないかと思う。
「寝るの秒じゃん…」
俺ーキム・トユンーは、床に落ちた義理の妹の涙と倒れたまますぐに眠ってしまった義理の妹の姿を見て、独りごちた。
余程、気を張っていたのだろう。
仕事の関係で夜遅くまで起きる事もあった俺は、たまにトイレや水を飲みに1階に降りることもあった。
その際に気付いた事は、今まで1度も瀬奈ちゃんの部屋の電気が消されたのを見ていない事だ。
いつも瀬奈ちゃんの部屋の光が廊下まで漏れてきていて、その部屋から人の寝息を聞いた事がない。
それに、夜中にテレビの音が聞こえてきたり、俺がベッドに横になって寝る寸前という時に隣の部屋のドアの開閉音が聞こえたり。
つまり、彼女はずっと起きているのだ。
いつから起きているのか分からないけれど、ここ最近はほぼ毎日起きているのではないだろうか。
俺も彼女も忙しいから余り話すタイミングを掴めないけれど、朝廊下ですれ違う時も、朝ご飯の席でも、隈の出来た彼女は眠そうにあくびを噛み殺している。
しかも、そんな瀬奈ちゃんの変化に親はきっと気付いていない。
アイドルという仕事柄徹夜する事も少なくない俺は、徹夜の辛さだったりその翌日の猛烈な眠さは一応理解しているつもりだ。
瀬奈ちゃんが何故起きているのかは余り分からないけれど、さすがに無理をし過ぎではないかと思う。