迷子のシンデレラ

「僕の話はいいよ。それより……」

 彼は智美の首元からドレスの縁をなぞるように指を入れた。
 体がビクンと跳ね、彼の腕にしがみつく。

「そうやって僕を煽っても無駄だよ」

 彼の手の中には捕らえられた鎖がつかまれて、その先には繋がれた指輪が揺れた。

「これは男物だ。
 恋人がいるのに火遊びでもしたかったのかい?」

「それは……秘密です」

「秘密か。君は内緒が多いな」

 鎖は手から離されて自由になると智美の胸元に着地した。
 それと同時期に彼は智美の白い首元に唇を這わせた。

 甘いため息が漏れ、体を捩らせながら彼の体へしがみつく。

「もしその指輪が男避けだとしたら僕には逆効果だ。
 ますます君を僕のものにしたくなった」

 大胆に開いた胸元から、彼は背中の方へ手を入れて体のラインをなぞった。
 身動いでもすぐ彼に捕まって暴かれていく。

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