愛しい君を殺したのは誰?
ねえ、奏。

君がくれるその優しさや、可愛いらしさが、僕の生きる希望になってるんだよ。

両親を早くに亡くし、絶望して、田舎の親戚のところにやってきた時、僕には何もなかった。

心が空っぽで、ただ、息をしていただけだったんだ。

生きている意味があるのか、小さいながらに、毎日、自問自答して。

その生活に答えをくれたのが、奏、君だった。

怖くて苦しい毎日の中から、君は僕を救い出してくれたんだ。

ずっと君は、僕の心の支えだった…

いまでもそう…

ずっと…



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