愛しい君を殺したのは誰?
懐かしい街
でも、ある日、思いもよらないことが起きた。

会社の飲み会で、遅くなった夜、たまたま近くに住む女性をマンションの前まで送り届けていたところを、奏が見ていたんだ。

奏は、心配になって、僕を駅まで迎えに行くつもりだったんだろう。

僕とその女性には、もちろん何の関係もなければ、何の感情もない、ただの後輩だったんだけど、奏は僕の浮気を疑ってしまったらしい。

必死に誤解を解こうとした。

でも、奏は、全く信じようとはしなかった。

『隼人、ずっと一緒にいてくれるって言ったじゃない!どうして裏切るの?』

こんなに取り乱してる奏を見たのは初めてだ。

正直、驚いた…

『みんな同じ。男はみんな女を裏切るのよ!』

そう言って、奏は僕の体を何度も叩いた。

遅い時間で、周りには誰も居なかったが、僕は奏をとにかく落ち着かせて、家に連れ帰った。

でも、家に入ったら、自分を見失ったように暴れたんだ。








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