Open the door -運命の彼は日本代表?-
「もしかして、みなみって結構ミーハーだったりするのか?」
はぁぁぁ、なんなの、この男は……
私の想いも知らないで、黙っていたら言いたい放題言われるから、無意識に顔が引きつってしまう。
もう、ため息しか出てこない。
「いえ、私はサッカーのこと詳しくありません。そのため、『相澤瑛人選手』のことも昨日ネットで調べたくらいです」
落ち着け、私。
頭の中で、『冷静に』という呪文を何度も何度も繰り返して、無理矢理に作った営業用スマイルはきっと強ばっていたけれど、感情を押し殺しながら事務的に言葉を発する。
私は一瞬、ポカンとした表情を瑛人さんが見せたことを見逃さなかった。
きっと、知らないなんて言われてショックだったんだろうな。
なんて、ちょっとした優越感に浸ることが出来たのは一瞬のこと。