Open the door -運命の彼は日本代表?-
「やっぱり、瑛人とお付き合いするなんて難しいわよね?無理言ってごめんね、みな……」

「ハナエさんっ!!」

先ほどまでの乙女のキラキラした眼差しを伏せて、がっかりとした様子のハナエさんの言葉を遮った。

「私、瑛人さんとお付き合いします」

「まぁ、本当?!」

「えっ、ええ!!もちろんです」

「嬉しいわぁ。ありがとう、みなみちゃん!!」

大きく頷いた私。

そんな私を、向かいに座っていたハナエさんが両手を取って喜んでくれる。

ハナエさんの瞳がかすかに潤んでいるように見えるのは、どうやら気のせいじゃないみたいだ。

ハナエさんの様子を見て、心がチクリと痛んだ。

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