Open the door -運命の彼は日本代表?-
「私、瑛人さんと昨日初めて会ったばかりだし……」
ドキドキとうるさい胸の音をどうにか抑えて、言葉を紡ぐ。
「そのぉ、私はただ……、瑛人さんがハナエさんのことを喜ばせたいんだって思って協力したかっただけというか……、ただのリップサービスっていうか……」
「まぁ、確かに、ばあちゃんは喜んでたよな」
瑛人さんの声が可笑しそうに弾んでる。
「ばあちゃんがあんなこと言うなんて驚いたし、ちょっと面食らった」
ほら、瑛人さんだって私と同じ気持ちじゃない。
私もあの時、驚きすぎて目の前くらくらしちゃったんだもん。
「まぁ、みなみが面食らったことと俺の状況は同じじゃない。俺が面食らったのは、みなみに自分で『付き合おう』と言おうと思っていたのに、あのタイミングで、ばあちゃんが先に『付き合ってしまいなさい』なんて言ったことだよ」
「あり得ないだろ、普通」
頭を掻きながらぶつくさと独り言のように言い放った瑛人さんの横顔をチラリと見る。
整った横顔が、少しだけ朱に染まっているような気がする。
ようやく落ち着かせていた鼓動が、またも急加速し始める。
ドキドキとうるさい胸の音をどうにか抑えて、言葉を紡ぐ。
「そのぉ、私はただ……、瑛人さんがハナエさんのことを喜ばせたいんだって思って協力したかっただけというか……、ただのリップサービスっていうか……」
「まぁ、確かに、ばあちゃんは喜んでたよな」
瑛人さんの声が可笑しそうに弾んでる。
「ばあちゃんがあんなこと言うなんて驚いたし、ちょっと面食らった」
ほら、瑛人さんだって私と同じ気持ちじゃない。
私もあの時、驚きすぎて目の前くらくらしちゃったんだもん。
「まぁ、みなみが面食らったことと俺の状況は同じじゃない。俺が面食らったのは、みなみに自分で『付き合おう』と言おうと思っていたのに、あのタイミングで、ばあちゃんが先に『付き合ってしまいなさい』なんて言ったことだよ」
「あり得ないだろ、普通」
頭を掻きながらぶつくさと独り言のように言い放った瑛人さんの横顔をチラリと見る。
整った横顔が、少しだけ朱に染まっているような気がする。
ようやく落ち着かせていた鼓動が、またも急加速し始める。