殺戮合宿〜モンスター〜
それ以降、どれだけ叫んでも呼んでも、浅野先生は返事をしなかった。


しかし、ドアの外からは化け物の足音だけが無数に聞こえ続けている。


今ドアを開けてしまえば、一斉に遅いかかられることだろう。


あたしと俊和は絶望し、部屋の中で座り込むしかできなかった。


「このままここにいたって、いつか死ぬよな」


ポツリと、俊和が言った。


あたしは俊和を見つめる。


学年1位2位を争うほどのイケメンは、面影も残っていなかった。


この10日間で疲れ切り、ひどくやつれてしまっている。


あたし自身もきっとヒドイ顔をしていることだろう。


俊和の言葉に答える気力もなく、部屋の中を見回す。


狭い試写会室。


あるのはDVDプレイヤーとテレビだけ。
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