殺戮合宿〜モンスター〜
今から10年間の日付になっているのを確認して、ハッと息を飲んだ。


こんな偶然、あるだろうか?


そう考えると少し怖くなって、手が震えた。


「いつのだった?」


亮輔にそう聞かれてあたしは「10年前」と、小声で答えた。


「その年代の生徒と連絡が取れないか、浅野先生に相談してみよう」


亮輔の提案にあたしは左右に首を振った。


「心配しなくて大丈夫だよ。10年前なら、あたしのお兄ちゃんが映画部にいた頃だから」


あたしはそう言ったのだった。
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