殺戮合宿〜モンスター〜
唖然としている暇もない。


あたしは孝利の手を掴み、祐里と麻由子と共に駆け出した。


その間に化け物は再びこちらへ向かって歩き出した。


その歩調は思っていた以上に早い。


もしかしたら走れるのかもしれない。


だとしたら、もっと攻撃するものがないと追いつかれてしまう!


そう思った時だった。


「化け物はどこだ!?」


亮輔がそう叫びながら現れたのだ。


その後ろには俊和の姿もあり、2人とも包丁を握りしめている。
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