模擬彼氏
そうならない為にも、私は”恋愛”を経験しなければ!

でも、どうすればいいの?

こんな事、誰に頼めばいいの?

大学だって、男性はいないのに。

ふと、私は目の前で頭を下げている寺原を、見つけた。


「寺原……」

「はい。」

顔を上げた寺原は、私から見てもなかなか、いい顔をしていると思う。

「そうよ!寺原が、私と恋愛すればいいんだわ!」

「はい?」

寺原の頭の上に、”?”マークが飛び交う。

「寺原だったら、知らない仲じゃないし。私が王子様といづれ結婚する事も知ってるんだし。一石二鳥だと思うの。」

「ご自分が何を仰っているのか、分かっているんですか?お嬢様。」

あの優しい寺原が、私を冷たい目で見ている。
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