模擬彼氏
「ご、ごめんなさい。」

「まあ。そう言うところが、紗雪らしいんだけどさ。」


私の顔が、一気に赤くなる。

帰ってきた!

あの甘々ラブラブの、寺原が!

滑らかな運転のせいで、私の心臓の鼓動は、寺原に聞こえそう。

「紗雪。俺達の事は、みんなには内緒だよ。」


ひ、秘密!?

誰にも内緒の恋!?


「紗雪?分かっ……」

バックミラーを見た寺原は、ぎょっと驚いていた。

「秘密って、素敵!」

「えっ?」

「まるで、少女漫画みたい!」

口をあんぐり開ける寺原だが、私にはそんな事関係ない。

「そうね、秘密にしましょう。」

私は、ウキウキワクワク。

心が躍った。
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