もののけ会社と甘いキス。
私は、抵抗もあったが聞かないと
本当に仕事を辞めさせられると思い
条件を呑んだ。
しかし、それが思わないトラブルを
生むことになった。
母の出した条件は、
けして社長と関わらないこと。
関わらないって……それだと
また遠くで見ているだけの存在になってしまう。
社長に……本気にもなってもらえない。
私は、ずっとモヤモヤした気持ちのまま
その夜、眠ることが出来なかった。
朝になると私は、渋々
会社に出勤することにした。
ハァッ……とぼんやりと考え込みながら
更衣室で着替えていると後ろから
「響。おはよーう!!」
いつもの明るい口調で美音が
抱き付いてきた。
「キャアッ!?美音!!」
私は、驚いて声をあげた。