もののけ会社と甘いキス。

私は、抵抗もあったが聞かないと
本当に仕事を辞めさせられると思い
条件を呑んだ。

しかし、それが思わないトラブルを
生むことになった。

母の出した条件は、
けして社長と関わらないこと。

関わらないって……それだと
また遠くで見ているだけの存在になってしまう。

社長に……本気にもなってもらえない。

私は、ずっとモヤモヤした気持ちのまま
その夜、眠ることが出来なかった。

朝になると私は、渋々
会社に出勤することにした。

ハァッ……とぼんやりと考え込みながら
更衣室で着替えていると後ろから 

「響。おはよーう!!」

いつもの明るい口調で美音が
抱き付いてきた。

「キャアッ!?美音!!」

私は、驚いて声をあげた。

< 150 / 351 >

この作品をシェア

pagetop