もののけ会社と甘いキス。

そう思えたら
司の手を拒むことが出来なかった。
社長は、そんな私を見て不機嫌になっていく。

「もういい。なら勝手にしろ‼️」

社長の言葉にショックを受けた。

えっ?いいの……!?

私が他の男性と同棲しても……。

「帰るぞ、響。美音も待っている」

司は、そのまま私を連れ去った。

エレベーターに乗ると
司は、ずっと私の手を握り続けていた。

「やはりここで働くなんて危険だ。
妖怪がウジャウジャいて気味が悪い。
さっさとこんな会社辞めちまえ」

「……何で」

「はぁっ?」

「何で司が、そんなことを言うの?
社長の前で……あんな同棲をするとか」

せっかく少しは、進歩したように見えたのに
これだと台無しじゃない。

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