もののけ会社と甘いキス。

すると黙って見ていた母が

「あなた……蓮君よね?
光先輩……息子さんの。九門寺蓮君」

社長に話しかけてきた。

「あんたは……?」

「響の母・響子です。
あなたのお父様とは、古くからの知り合いなの」

社長は、ジッと母を見た。そして
納得したように笑った。

「なるほど。確かに……響に似ている」

しかし、その時だった。

別の妖怪達が母を目掛けて攻撃しようとした。

だが母は、チラッと妖怪を見るが
表情を変えなかった。

それよりも結界が母を攻撃から守った。
真っ黒になった妖怪達は、倒れ込んでいく。

「なるほど……確かに月ノ宮一族の巫女だ。
一瞬で妖怪達を倒すとは、大したものだ!」

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