もののけ会社と甘いキス。
それこそ山里さんが言っていた女性の妖怪に
知られたら殺されるだろう。
美音……助けて。
チラッと見ると美音まで
目をキラキラとさせていた。
「私も知りたい。
響。一体何があったのよ?
もしかして口説かれたの?」
えっ?
「えっ……違う」
「嘘っ~本当なの!?宇佐美さん」
「いいなぁ~社長の恋人なんて。
どうやって近づいたの?」
えぇっ……!?
いやいや。付き合ってはいない。
口説かれたといえば口説かれたが
そんな素敵なの話ではない。
何だか美音の余計な一言でさらに騒がれてしまった。
ちょっと……誰か助けて。