かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
「夕食はどこへ行こうか」

「今日は気取らないで、カジュアルなところで食べませんか? 颯志くんはいつもお金かけすぎですよ」

「そうか? じゃあ、青山のイタリアンでも貸し切るか」

「だから、貸し切りから離れてください。普通に食べましょうよ……ってもしかして、颯志くんって普通に食事したことないんですか?」

「なんだよ普通って。友人と会うときはだいたい居酒屋だぞ」

「よかった。ビールで乾杯とか、したことないのかと思いました」

「バカにしすぎだろお前」

颯志くんが私の頭をくしゃくしゃと乱暴に撫でる。あぁ、もう、せっかくセットしたのに。乱れちゃった。

頬を膨らませるけれど、すぐにその不満顔は喜びで綻ぶ。

颯志くんと一緒にいる、このささやかな日常が幸せだ。ああ、このまま、ずっと続いてくれればいいのに。
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