かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
「俺も同じだ。最初の五年間は下積みだった。総務部だけじゃない、営業部、開発部、広報部、地方の部署にだって回された。それは、将来、上に立つとき、この会社のあらゆることを理解していないと困るからだ」
颯志くんが向ける厳しい、けれど真摯な眼差しに、沙之くんはわずかに目元を引きつらせながら一歩下がる。
「いつか俺たちは、この会社のトップに立つ。ふたりでだ。
親父が病気で早急に引退するという話が持ち上がったから、まだ若いお前より俺の方が社長に相応しいとされてきたが、親父が元気になって引退の時期が伸びた今、どちらが社長になっても不思議ではないと俺は思っている。
十年、二十年と時が経てば、俺とお前は歳なんて関係なく、対等に評価されるようになるだろう。そのとき、もしもお前の方が優れていたなら、俺は迷うことなくお前を社長に推すよ。俺がお前の右腕になって支えてやる」
颯志くんの発言に、もちろん私も驚いたが、沙之くんにはかなりの衝撃だったらしい。
大きく目を見開いて、信じられないとでもいうようにわなわなと唇を震わせる。
颯志くんが向ける厳しい、けれど真摯な眼差しに、沙之くんはわずかに目元を引きつらせながら一歩下がる。
「いつか俺たちは、この会社のトップに立つ。ふたりでだ。
親父が病気で早急に引退するという話が持ち上がったから、まだ若いお前より俺の方が社長に相応しいとされてきたが、親父が元気になって引退の時期が伸びた今、どちらが社長になっても不思議ではないと俺は思っている。
十年、二十年と時が経てば、俺とお前は歳なんて関係なく、対等に評価されるようになるだろう。そのとき、もしもお前の方が優れていたなら、俺は迷うことなくお前を社長に推すよ。俺がお前の右腕になって支えてやる」
颯志くんの発言に、もちろん私も驚いたが、沙之くんにはかなりの衝撃だったらしい。
大きく目を見開いて、信じられないとでもいうようにわなわなと唇を震わせる。