かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
『久しぶり。急に悪い。今、なにしてた?』

「え、ええと、今、お風呂から上がったところで――」

すると、颯志くんは『おっと、もう風呂の時間か……来るのが少し遅かったな』となんだか申しわけなさそうに呟く。

「来……る……?」

なにを言っているのかわからずに、彼の言葉を繰り返すと。

『……実は、今、瑠莉の実家の前にいるんだが』

放たれたひと言に、え!? と心臓が爆発しそうになった。

颯志くんが、うちの前にいるの? 嘘でしょう!?

慌てて部屋の窓を開けて二階から身を乗り出せば、確かに玄関門の前には黒い高級車が停車しており、車体にもたれるようにしてスーツ姿の彼が立っていた。

遠目で見ても凛々しい完璧な立ち姿。相変わらず背が高くって、スラッとしていて、久しぶりに目にした彼は眩暈がするほど格好よく見えた。
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