Beast Love
「約束、忘れたワケじゃねぇーよなぁ?」



突然、虫けらを見下すような瞳が私を突き刺す。


「え、何のことですか」


「しらばっくれてんじゃねぇーよ。勝負したろ、『ラッキーボールを見つけた方が、見つけられなかった方を下
僕として扱う』ってな」


嗚呼、言いましたね確かに。


そして、頭上から降り注ぐポップなBGMとは正反対な、意地悪なセリフが更にグサグサと私に突き刺さる。



「んじゃまぁ、これからも俺の忠実なる下僕ペットとしてよろしく頼むぜ、ポチ」

「いやぁぁぁぁぁぁ!」


賑やかなゾーンに、少女の絶叫が木霊する。

「なんで、こうなるのーっ?!」
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