暴走族彼氏
「おじゃましまーす♪」


亜由はなんのちゅうちょもなく家に入った。

これからオレの戦いがはじまる。



―そんなコトを考えてるときに、オレの後ろで、亜由が悲しそうな顔をしていたのなんて知らずに。



「広っっ!?何この部屋!?
ってか、何にもないじゃん!?
どーやって生活してんの?」


そぉ、亜由が驚くのも無理はない。

だって、オレの部屋にはベッドと机しかないから。


服やらなんやらは、全部クローゼットの中。

女を入れるためだって?


違う。

部屋に女を入れたのは亜由が初めてだ。


前は、部屋に女をいれるなんて考えられないと思っていた。


案の定、座るところさえないわけで、オレ達は仲良くベッドに座った。


もちろん亜由にはなんの警戒心もない。



でもそんな純粋なところにオレはひかれたんだ。
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