Liebe




「あら、おかえり」

「アンナさん」

「……おかえり」

「おかえりー」

部屋に戻るとそこにはウィリアムとアンナとダニエルが集合していた。

「どこ行ってたの?」

「シェルに街を案内してもらっていました」

「あら、やるわねあいつ」

アンナが楽しそうに笑って言う。

「もらったのか?」

ウィリアムの隣に座ると、手元を見て尋ねられる。

「はい」

「……よかったな」

「はい!」

嬉しそうに笑い、エリーは妖精に優しく触れた。

なんだかリヒトに似ている気がする。
興味津々でガラスの妖精の周りを飛び回るリヒトを見て、エリーはそう思った。
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