その気持ち気付いてない
単純に面白いと思った。
幼稚園児じみていない俺は周りからすこし浮いた存在だったから先生でさえ話しかけて来ることはなかったからもちろんんなことを言ってくる人はいなかった。
自分で言ったことに驚いているのか、それとも俺が名前を聞いたことに驚いたのかちせはあたふたしながら答えた。
「.......うん。ちせだよ?」
俺をのぞき込んだちせを見て息を飲んだ、
きゅるっとした瞳には
一点の曇りもなかった。
俺はその瞬間に決めたんだ
この子にしよう。