大好き、だからずっと一緒にいたい·····
そして、私の方に体を向けて、照れたように言ってくれた。

『すごく可愛い』

また、すぐに前を向いて、悠介君は、コーヒーを飲んで、はにかんで…また私を見て

『うん、可愛い』

そう言って、笑った。

正直、本当に…

嬉しくて嬉しくて、泣きそうになった。

あきらめてた自分に、ほんの少しだけ自信が持てた…ほんの少しだけ。

『すごく恥ずかしい。でも、昨日の悠介君の言葉で、私は変わりたいって思えたから』

『すごく良いよ。本当に』

それから、悠介君と時間までいろいろ話をした。

いっぱい笑って、悠介君の良いところたくさん見つけたの。

例えば…寒さを気にしてくれて、自分の上着をかけてくれたり。

でも、悠介君は…私の良いところ、見つけてくれたのかな…?

聞きたかったけど、やっぱり止めておこう。

『綾音、今日佐竹さんのヘアメイクだよね。どんなシーンなの?』

『うん、今日は本当に素敵なシーンなの。佐竹さんが、彼女役の女優さんに、いろいろあってやっとプロポーズするの』

『プロポーズか…』


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