大好き、だからずっと一緒にいたい·····
『綾音ちゃん、メイク頼むね。あと…今夜、大丈夫?2人で会えないかな?』

私はメイクを直しながら、自然な感じを装って言った。

『すみません、今夜は予定があります』

『そっか…じゃあ、連絡していい?電話するから』

仕事上で、連絡はたまにしていた。

困ります…

なんて言えなくて、私は『はい…』とだけ言って、直しを終えた。

『ありがとう。じゃあ、今夜』

佐竹さん…

どうしてそんなに素敵なの…

私、どうしたらいいの?

悠介君からも、佐竹さんからも、今夜連絡が入る…

その時に、自分の気持ちを整理出来るのかな…

それに期待しようと思った。

休憩になり、私はメイク道具を持って、メイク室に一旦戻った。

そして、ゆっくりと深呼吸した。


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