大好き、だからずっと一緒にいたい·····
それから、そんな心配をしてる間もないくらい、超ハードなスケジュールになった。

私は佐竹さんのヘアメイク以外にも、仕事を入れていた。

帰ってからの勉強もなかなか出来ないくらい疲れも出て来た…

その上に、実は麻里さんが…

前にも増して、私にキツく当たるようになったの。

気にしないようにしてたけど、疲れもあったからか、ちょっと辛くなって来た。

麻里さんの嫌がらせがエスカレートしたのは、あの次の日からだ。

香さんが、佐竹さんに告白した日。

麻里さんからは、毎日厳しいメールが来ていた。

自分の仕事も、私にわざと振って来たり…

体力が…持たないよ。

それでも、私は悠介君と佐竹さんの映画が大成功するように、ただ、そのことだけを考えて頑張った。

毎日来る、悠介君からの温かいメールの中の言葉たちを抱きしめて…



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