大好き、だからずっと一緒にいたい·····
やっぱり嬉しかった。

憧れのニューヨーク。

行ってみたい…

補助に付きながらでもいい、プロ達の腕を間近で見られるだけで幸せ。

心が踊るような高揚感。

それもあったからかな…

悠介君と一緒にいたい気持ちは、やっぱり捨てきれない。

でも、悠介君は俳優のトップに、私はヘアメイクのトップになるって決めて進んだ以上、何かに挑戦したかったの。

いっぱい悩んで、いっぱい考えた。

人生で、こんなに悩んだことないって言うくらい悩んだ。

悠介君とのお別れを想像する度に…いっぱい泣いた。

でも…私は苦渋の決断をしたの。

アメリカに行きたいって…

今日…悠介君に話そうと思う。

そろそろ香さんも、待てないと思うから。

目障りな私が消えないと…

悠介君、なんて言うかな…

ごめんね、本当に…

自分の夢を優先させたって思われるよね。

私、悠介君を支えようと、本気で思ったのに。

支えながら、自分も成長したいって。

でも、アメリカに行ったら…

支えたくても、無理だもんね…

本当に…ダメだな…私。
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