そのままの君が好き〜その恋の行方〜
ちょうどGWに突入したので、数日後、俺達は初デートで江ノ島に出かけた。


本当はドライブが良かったけど、あんなとこGWに車で行ったら、どうにもならんぞと友達から聞いたので、江ノ電でノンビリ。


天気も良くて、海はきれい。水族館はなかなか見応えがあったし、お昼に食べた生しらす丼に唯は大喜び。


高台から眺める景色も、腕を組んで歩いた海岸も、何もかもが輝いて見えた。


それでも、この間のことがあるから6時には唯を家に送り届けた。


「今日はとっても楽しかった。ありがとう、ソウくん。」


「じゃ、よかった。僕もとても楽しかったよ。」


「またどこか、連れてってね。」


「もちろんだよ。」


そう言って、見つめ合う俺達。


「本当は、もっと一緒にいたい。」


「大丈夫、僕達の時間は始まったばかりだから。」


今、思い出すと赤面もののセリフだ。


「好きだよ、ソウくん。」


「僕もだよ、唯ちゃん。」


そして、俺達は早くも唇を重ね合った。お互いのファーストキスだった。
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