Magic ring
「………ええええぇえぇえええ!?!」
はっ!として部屋を見渡すと、ここは私の部屋ではなかった。天井はやけに高く、ベットもお姫様が寝るようなふかふかのカーテン付きベット。
床にはもふもふの高級そうなカーペットが敷かれていて、置かれている家具の一つ一つがどこの貴族ですかと言わんばかりのもので、私の好きなピンクと白で統一されている。
目の前の景色に目を見開き、見渡す。
頭が真っ白になりながらも、頰に当たる暖かい風が吹いてくる方を見ると、大きく綺麗なガラス扉が開いていた。
約9mくらいあるようなガラス扉で、こんな大きい人間いるのかと不思議にも思う。
「わぁ………!」
ガラス扉から見えた景色に、こんな状況ながらも思わず駆け寄ってしまう。扉を出て、豪華な装飾の付いたバルコニーに出ると、同時に思わず口が開いてしまった。