海賊船 ~天下は誰の手に~
俺はお前がくれた光を忘れねぇ。あの時の俺の気持ちは、いまでもこの胸に、この右眼に残ってるから。

そして俺は眼帯をつけ、小十郎の方を向いてこう言った。

「ありがとな、小十郎。」

そう言うと小十郎は驚いた後、笑顔を見せこう言った。

「それはこちらのセリフですぞ。政宗様。」

そして俺達は微笑みあった。


「よっしゃ!!じゃあ今夜は宴だ!!普段こき使ってる奴らの為にも俺が腕を振るってやるかな!」

「私も、お手伝いいたしましょう。」



「よっしゃ!!お前ら!!今日は宴だ!!俺が腕を奮ってやる!今夜は無礼講だ!好きに飲め!!」

「うおーー!」

兵たちの雄叫びが響きわたる。俺はもう迷わねぇ。こいつらと、天下を取りに行くんだ!!

「政宗様、私もお手伝いいたしますぞ。」

そう言ってきた小十郎に微笑みかけ、調理場に向かう。強い心をその場に残して。
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