海賊船 ～天下は誰の手に～
第4章「最終決戦」
「いよいよですね、信長様！」

蘭丸が明るい声でそう声をかけてくる。

「ああ。そうだな……」

海を眺めながら後ろにいる蘭丸にそう答える。

今は最終決戦の場に向かう途中。

いよいよこの時が来たんだ。勝って勝って勝って勝ち続けた意味をこれから証明しに行くんだ。




最終決戦の場所。それは俺達の始まりの場所。

あるひ安土城にて開かれた宴。敵味方関係なく、無礼講で楽しんだ。

………その夜、事件は起こった。

夜遅くに終わった宴、夜に船を出すことは危ないということで宴に来たものはみな安土城に泊まっていった。


眠りについた時に聞こえた声。


『始まりの宴を終えたものたちよ。たどり着け真実へ。たどり着け頂点へ。始めよ戦を。終わりの宴に向けて。』

そう言って消えた1人の巫女。その時から全ては始まった………。


翌朝。ここに集った武将全員の顔が違っていた。昨日はあんなに楽しそうだった顔が薄ら笑いを浮かべ、争いを始める目。


その日から、俺達の戦いが始まった。
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