2度目の忘れられない恋


「だって、悲しすぎません?」

「いつも泣いちゃうよね。
ほら、撮影終わりだから笑って?」

「…はい。
今回も、ありがとうございました!」

「こちらこそ!またよろしくね!」

夜8時、長い撮影が終了。
衣装から着替えて外に出ると、

「みお」

「…え、なんでいるの?!」

来太くんが車から顔を覗かせていた

「迎えにきたんだよ。早く乗って」

「あ、うん!ありがとう。
ねぇ、何でいるの?」

来太くんは今ライブツアー中で、こっちに帰ってきてないはず、

「明日の会場がここから行ける距離でさ。
だからみおん家泊めてもらおうと思って」


「…いやなんで?自分の家じゃないの?」

「今母さん旅行中でいねーんだよ
だからみおにご飯作ってもらおうと思って」

あぁ…そう言うことね。

「…まぁいいけど。何食べたい?」

「とんかつ」

ほぉ…面倒くさいけどやりますか。

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