2度目の忘れられない恋


「誰って…酷いなぁ~みおちゃん忘れたの~?」

…ダメだ、全然誰だかわからない。

「ごめんなさい…わからないです、」

「え?それ本気で言ってんの??」

顔をぐっと近づけて覗き込まれる

「なに、本当に忘れてるっの?
ほら、中学一緒だった笹原七菜香。」

笹原、

「…あっ、七菜香ちゃん!
ぜんっぜん雰囲気が変わってたから、分からなかったよ…」

笹原七菜香

同じ中学で、秀とも仲が良かったらしい
静かな私にたくさん話しかけてくれた、

と思うんだけど…

なんだろ、全然記憶がない。

「歩いてたらみおちゃん見つけたからびっくりしちゃった〜」

「私も、びっくりしたよ。」

こんなにも彼女の記憶がないのが気持ち悪い…

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