赤黒マフィアの色恋模様
「夢の中に入ると何かあるの?」

〈吸血鬼〉はため息を吐いた。頭が痛いのか、眉間を抑えていた。

「どうしたのですか?」

あたしは1歩下がりながら聞く。それに気づいたのか、手を伸ばしながら、1歩、1歩と近づいてくる。

「血が、足りないだけですよ?」

〈吸血鬼〉を強化させるのは得策ではないだろう。せめて、抵抗、抵抗しなければ、殺されるだろう。

「あげませんから!」

氷の礫を生成し、身の回りに散らばらせる。

「撃ちますよ」

「勝てないだろうけどね?」

ニヤリ。あたしが氷を操っているのに、寒いのには慣れているのに、背筋が凍るほどの笑みだった。
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