赤黒マフィアの色恋模様
1歩、1歩と近づいてくるのに、反応し、キラキラと瞬きながら礫が向かう。

それには腕を突き出し、腕で受けようとするのだろうか。

当たる。

これで、相手は凍るだろう。大丈夫。

しかし、そうはならなかった。

真っ赤な液体が、血が、舞い散る。それは残酷なまでに美しく見えた。

血が特殊な形、バラの花びらになっていたからだ。

一瞬、惚けてしまったが、〈吸血鬼〉に力を使わせてしまったことに気づいた。

花びらがこちらに向かう。あたしの作った礫より大きく。

ぼうっ。

炎の壁が生まれる。まだ、まだ。やれる。これを防ぎきれば……。
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