赤黒マフィアの色恋模様
一瞬、惚けてしまった。あまりにも、〈吸血鬼〉が美しくって。語彙が足りず、この人の美しさを言い表せない。頬に触れた反対側の手が腕を握る。

「なりませんから!!」

叫ぶように、怯ませるように、声を上げる。
しかし、笑うだけで、何も変わらない。

「離して下さい!」

腕が、少し痛くなる。それでも。

「紫亜様に忠誠を誓っているんですから!!」

「紫亜、ねぇ。慰みものになってはいないよな?」

「??」

「その様子だと何も知らないか。まあ、いい。処女の方がいいに決まっている。」

ニヤリと笑い、顔を近づけ始めた。
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