5年前のセーラー服
授業が終わると、私は机の上に顔をうずめる。

「咲良、歳とったな。」

貴裕が私の頭に手をのせる。

一瞬ビクッとした。

だって、事実だもん。21歳だし。

「た、貴裕!なんで??」

「だって、授業終わった瞬間死んでるし、授業中ぼーっとしてたし。」

まぁ、20歳だしねー。(2回目)

「なんか、寝不足?って感じー」

適当に言い訳する。

「顔も、老けてね?」

「ちょっ、女子にそんなこと言うもんじゃないよーー!」

ごめんごめん、と私の顔の前で手を合わせる。

なんだかんだ言って、幸せだ。

貴裕といるのは。

でも、ずっとは続かないよね…
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